2015年3月25日水曜日

インターネットで拡散した誹謗中傷は企業生命を脅かす

企業活動においてインターネット上の誹謗中傷による風評被害は致命傷となります。特に深刻な影響を受けやすいのが食品・飲料等を取り扱う業界です。従業員が会社への嫌がらせ目的で異物を混入させたり、食肉偽装したという事例がありますが、そのような事実がなくても簡単に企業生命を絶つ方法があります。

とある飲食店で、食中毒を起こしたと偽って脅迫され、店側がお金を積んで黙らせたところ、そのことがインターネット上に拡散し、あたかも食中毒の事実があったからお金の力で抑え込んだかのような風評が複数の掲示板サイトに書き込まれ、ミラーサイトが乱立し、書き込みが行われて以来どんどん客足が遠のき、売り上げも危機的な状況に瀕した事例があります。

根も葉もない誹謗中傷で店が潰されるようなことはあってはなりませんが、企業を起こし、存続させることよりも、誹謗中傷によって企業を潰すことのほうが圧倒的に簡単だということを忘れてはなりません。

2015年3月24日火曜日

誹謗中傷ワードが書き込まれた「悪知恵袋」を見かけたら

ヤフー知恵袋は日常生活の疑問を匿名で質問・回答しあえるとても便利なサービスです。自分で調べて解決できなかったことでも、知恵袋で質問すれば、その分野に詳しい専門的な回答が期待できます。インターネットを公益のために有効活用した素晴らしい仕組みと言えるでしょう。

ヤフーのアカウントがあれば誰でも利用できますので、利用者も閲覧者も非常に多く、検索エンジンからも高い評価を得ているようです。

しかし残念なことに、ヤフー知恵袋で自作自演の悪意ある質問と回答を行い、事実無根の風評を、あたかも真実であるかのように閲覧者の心理に植え付ける行為が、誹謗中傷を拡散させるためのノウハウの一つとして悪用されていることも事実です。

そのような回答に対して、追加の回答文でクレームをつけることはあまりお勧めできません。閲覧者に対して良い印象を与えませんので、逆効果と言えます。

もし誹謗中傷を助長すると思われる「悪知恵袋」を見かけたら、すぐにご相談ください。早めの対策が肝心です。

2015年3月23日月曜日

ポジティブワードの自動発信で風評被害対策

取り締まるための法整備が追いついていないネット上の風評被害に真っ向から対抗するには、サイト運営側へ削除申請するだけでなく、積極的にポジティブワードを含めた情報発信を行っていくことも大切です。

例えばホームページとブログを連携させ、ブログを更新するたびに複数のSNSへ同時投稿している場合、ツイッターのBotと連動させることによって、ポジティブワードを含むブログ記事を一定時間ごとに順に(またはランダムに)ツイートさせるのも一つの手段です。

文脈や投稿頻度に不自然な要素がなければ、特に検索エンジン側で除外ワードを設定していない限りはどんなキーワードでも(悪意の有無に関わらず)関連検索ワードやサジェストに表示させることは可能と考えられています。風評の拡散を狙う攻撃者はSNSの特性を熟知しており、悪用するノウハウにも長けています。

ノウハウを逆手にとってポジィティブワードの露出を高める対策は個人でもできないことはありませんが、より高度な技術知識を持つ対策サービスを利用することで、より的確な風評被害対策ができるでしょう。

2015年3月22日日曜日

関連検索ワードの汚染対策とキーワードの相対位置

関連検索ワードの汚染による風評被害対策の一環として、標的にされているキーワードにポジティブなキーワードを組み合わせたコンテンツを発信するブログやサイトを立てることで、不適切なサイトの検索順位を押し下げる対策を講じることがあります。

その際に意識すべきポイントの1つに、キーワード同士の位置関係があります。例えば、「誰がいつどこで何をした」という文脈は読み手には自然ですが、「誰が何をした」のほうが、個人名と行為との間の相関が強く、関連検索ワードの候補として認知されやすいと言われています。

検索エンジンのアルゴリズムを悪用して関連検索ワードを汚染する攻撃者は、キーワードの相対位置がなるべく近くなるようにフレーズを組み立て、アクセス数の多いサイトや掲示板、ブログ等のコメント欄に多人数で長期にわたって投稿し続けることで風評の拡大を狙いますので、ポジティブワードによる風評被害対策を行う場合は、キーワードの出現頻度だけでなく、キーワード同士の位置関係も意識することが重要です。

2015年3月21日土曜日

ツイッターで炎上した人達のその後は?

最も拡散力が強いとされるSNS、ツイッター。スマホ片手にテレビやネットで興味深い情報を見聞きしたらつい面白半分につぶやきを投稿したくなる気持ちはわかりますが、ネット上での迂闊な情報発信は炎上の元です。

炎上すれば「火事場の野次馬」がやってきますので、「炎上すれば注目が集まる」などと考えている人もいるようですが、他者の名誉を毀損したり業務妨害に当たる発言をして炎上した人がその後どうなったかという処罰については驚くほど知られていません。

●ツイッターで殺人予告した32歳男性→逮捕
●人気声優に危害を加える発言をした24歳男性→威力業務妨害で逮捕
●ツイッターでバスジャックと殺人予告をした人→書類送検

このようなツイートをした本人は、善意の第三者が通報せずともツイッター社から警察へ情報提供が行われます。

●コンビニのアイスケースに入った写真をツイッターに掲載→書類送検

これもよく問題になっていますが、器物損壊や威力業務妨害等の疑いで書類送検されたり、退学になった専門学生もいます。

非道徳的な情報発信は冗談では済みません。犯罪であるという認識を持たねばなりません。

2015年3月3日火曜日

虫眼鏡SEO(関連検索ワードSEO)を絶対やってはいけない理由

最近はロコツに「虫眼鏡SEO」とは言わずに、回りくどい表現で「集客」や「売上アップ」を謳った勧誘メールが出回っているようですが、虫眼鏡を操作する行為はスパムです。Yahoo!のヘルプにも明記されています。

▼Yahoo!ヘルプより抜粋
本機能をSEOや嫌がらせ目的で利用する行為は禁止しています。
(中略)
このようなスパム行為に関しては、実際にスパム行為を行っている企業(実行者)だけえなく、当該企業に依頼を行っている各サイト(依頼者)に対しても何らかの措置を検討する場合がありますのでご注意ください。
▲Yahoo!ヘルプより抜粋

何らかの措置とは何でしょうか?

Yahoo!は虫眼鏡SEOへの制裁として、当該サイトをインデックスから削除しています。サイトを強制削除することに等しい制裁です。

日本国内の検索エンジンシェアの約半分はYahoo!ですから、Yahoo!から削除されたサイトは検索エンジン経由の訪問者を半分失うことを意味します。これがいかに厳しい措置かは容易に想像できると思います。もしGoogleがYahoo!と同じような措置を講じたらどうなるでしょうか?検索エンジン経由の訪問者はほとんどゼロになると考えられます。

検索エンジンの公益性を損なうような行為は絶対にやってはいけません。

依頼するにせよ、信頼できる業者に施策内容を確認し、正しい施策をおこなっているのか確認が必要でしょう。